【藍の栽培と藍染め体験談】青天を衝けで藍染め人気!家でタデアイ染め
ジャパンブルーとか日本の藍色の美しさを知ってる方も多いと思います。
『藍色って素敵だな~』→『染めた~い』 になり~(軽いやつ~www)
『藍の葉を栽培しなくっちゃ!!』となりました。
今から思えば、染め粉キット買えよ!っと思うのですが、ぜんぜん考えが及ばないで種探しから始めました。
家でどれだけ藍染め出来るのか?とりあえずやってみた体験談です。
藍の栽培手順 藍の種の入手方法 阿波
NHK大河ドラマ「青天を衝け」 で渋沢栄一の生家では藍染めの原料となる藍玉づくりをしていました。
ドラマでもやっていましたが、本格的に藍玉を作るには長い期間藍の発酵や作業、管理もろもろが必要となり個人では無理な部分が多いんです。
ですが、簡単なプチ藍染めは出来るので藍を蒔いて作ってみました。
藍の種の入手先
「青天を衝け」では武蔵国榛沢(はんざわ)郡血洗島村(現在の埼玉県深谷市)が舞台ですね。
「阿波(四国の徳島県)藍が人気なんだよ~」と言われて高く買って貰えない場面がありました。
今回、藍染めするために藍の種を頂いた所をご紹介。
その阿波(徳島)の徳島県立城西高等学校さんが小さな城西大使(タデアイの種子)を全国津々浦々へ派遣(発送)されています。
有難いですね。感謝です。
- 徳島県立城西高等学校に手紙を送ったり種を送って貰ったり2週間ぐらいはかかったような。 それで良いなら、いっぱいの種を切手代だけで頂けるのでオススメです。
- メルカリで少数の種から売っていますね。城西高校と同じ量だと1500円ぐらいみたいですね。
※他にも無料やお安く分けて頂けるところもあります。
また、種として売っていたりもします。
頂く場合は2,3週間かかる事もあるので時間に余裕がある方はお願いしても良いと思います。
今すぐ植えたい場合は普通に購入するのが良いね。
自分に合うパターンで手に入れましょう。
大切なのは前年の種であることです。 2年以上前だと発芽率が落ちてしまいます。
藍の栽培② 種まきしました
私の場合は地植えの予定でそれなりに隙間があるように種を蒔きました。
少し蒔きすぎかと思いましたが後で間引くのでOKです(^_-)-☆
その後、軽く土を薄く被せて水を掛けて終了!
大雑把ですねwww
種まきは地域にもよりますが3月-5月です。
5月の藍の栽培状況
3-5月が植え時なんで遅めの種まきですね(^_^;)↓
6月の藍の栽培状況
アップにした画像です。無農薬ですので食べられますね。ハーブのようにお茶にしようかな。↓
7月の藍の栽培状況
とうとう収穫です。種まきから収穫までキッチリ2ヶ月でした。
虫も来ないし綺麗な藍です。
2回目、5月の始めに種まき6月の終わりに収穫
2回目は種まきしないでも茎を15cm~20cmほど残しても新しい葉が出るので2回収穫できます。
私は茎を残して2回目の収穫しました。
藍の栽培③ 収穫しました
夫に収穫お願いして私がビデオとりましたが、丁寧すぎて笑ったwww
私だったらわしづかみにして収穫しちゃうわwww
凄く短いビデオなんで、よろしければどうぞ
藍の種を蒔いたのを収穫 ショートムービー
藍染めしてみる(ハイドロ建て藍染め)
本格的な藍染めは職人さんの技術が必要なレベルで時間や手間もかかります。
そこまで完璧で無くても良いなら家でも染めることが出来ます。
と言っても、ソーダ灰 とハイドロサルファイト を購入して藍染めしたので数年たっても色が持続してます。
ハイドロ建て藍染めに必ず必要な物
準備する物の一覧
- タデアイの葉のみ(葉以外の部分はインディゴ成分が無いので)・・・乾燥葉100g
- 最初の水・・・1.6リットル
- 水・・・1.6リットル
- ソーダ灰・・・36g (3回染めるので12g×3回)
- ハイドロサルファイト・・・36g(3回染めるので12g×3回)
- ステンレスの鍋
- ステンレスの大きなボール
- 細かい目のこし器やガーゼなど
- ゴム手袋
私の場合は何にでも使える白の綿100%を染めました。
忘れましたが約1.5m×1.5mぐらいの布を染めましたので藍の乾燥葉は150gは必要だと思います。
初めてで詳しい情報が欲しい方は藍染ガイドブック 単行本が参考になります。
このような本は無いんで、絶版とかならないで欲しいですね。
日本人の多くが藍染めの服やショール などを着けて歩いてる所を海外の方が見ると格好いいよなぁ~と思ったりします(^_^)
ハイドロ建て藍染めの手順
■藍の葉から藍染めする時の手順です。
- まず、収穫した葉を乾燥(カラカラに)させた後に葉とその他に分け、葉だけで100g準備する。
- ステンレス鍋に水1.6Lと①の乾燥葉とを沸騰させる。沸騰したら火を止めてガーゼなどで濾過させる。お湯は必要ないので捨ててください。
- 新しい水1.6Lに②の葉を入れて、ソーダ灰12gとハイドロサルファイト12gを入れて沸騰させます。
- ③が沸騰したらを火を止めます。ボールにガーゼなどのこし器を設置して③を濾過させる。
- 液は貯めておく、葉の方はまだインディゴ成分が残っていますので1.6Lの水に入れてソーダ灰12gとハイドロサルファイト12gを入れて沸騰させるを後2回繰り返す。
全部で3回同じ事をすると覚えておきましょう。 - 藍の乾燥葉100gで4.8Lの染め液が出来ました。①~⑤は染め液の作り方です。
⑥からは染め方になります。染液の温度は40度〜45度出ないと染まりませんので、お疲れでも頑張りましょうwww - 綿の布を染液に漬けます。全てが液体に漬かっていることが大切です。
5分ほど漬けます。 - 液体から出して絞り、布をパタパタと振って空気に触れさせます。
液体は泥緑みたいな色だったんですが、空気に化学反応して布が青色になっていきます。 - ⑦⑧と同じ行程(40度~45度の染液に5分漬けてから絞って空気に触れさせる)を数回繰り返すとインディゴ成分が残ってるので布は告訴待っていきます。
- 水で洗って染液をきれいに洗います。絞って干してください。
これで完成です。
収穫した藍の葉で染めた時の最後に水で洗い流し空気に触れた瞬間です。
(藍染めKITでは、もっと深く染められますよ)
染め作業 空気に触れた場面 ショートムービー
手順①~⑩と文字にすると難しく感じますが1回すると覚えられるぐらいの難易度です。
この、泥緑色の染液につけた物が空気に触れた瞬間にブルーになる瞬間が素敵ですよ。
藍染めの知識
藍の種類
日本で使用されていた「藍」はタデ科の植物(タデアイ)ですが、「藍染め」は植物に含まれるインディゴという成分 を使って染める製法のことです。
各国によってインディゴ成分を含む植物が違ったりしますが、インディゴ成分のある植物を使って各国で藍染めに利用されています。
・琉球では(キツネノマゴ科)在来の『琉球藍』
・北海道(アブラナ科)『タイセイ(エゾアイ)』
・インドのマメ科/木藍-もくらん『インドアイ』
・ヨーロッパの(アブラナ科)『ウォード』
・などなどいっぱ
インディゴ成分を含む藍染めといっても、使っている植物が違うために色合いが違ってるらしいです。
インディゴの多さとかインディゴ以外の何かの成分が違うとかでしょうか?
もう化学の世界でしょうか?とにかく藍の世界は奥が深いです。
藍染めが繁栄したのは江戸時代だそうです。当時の海外から来られた方達は、衣服や店の暖簾、あらゆる物に日本のタデアイの藍染めを多く使われるのを見て感動したそうですよ。
その日本の藍色を『ジャパンブルー』 と発信したらしいです。
藍染めは今も葉を栽培しての個人では本格的な藍染めは無理に等しいと思います。
100日発酵させてすくもを作り、白カビを発生させてから無くして長期保存させる。
簡単に書きましたが温度の維持や毎日の作業と管理なんて無理ですよね。
やり方は2つ
■今回私がやった種まきから始める方法
■藍染めキットを買う
そう聞かれると正直■藍染めキットかな~と私は思います。
でも、最初から最後までを手作りも楽しいので機会があれば1度経験するのもいいと思います。
染めは翌日に置いておくとかは化学反応を利用する事でできません。
4時間以上は時間の余裕のあると時にしましょう。
家で染めるのは楽しいですよ(^_^)v
藍染めのまとめ
栽培から始める
栽培から始めたい!と言う場合
メリット:ここから始める事で他の草木染めも学べる可能性があります。
デメリット:種を手に入れて栽培して収穫後、ソーダ灰とハイドロサルファイトを別途準備する必要がある。
・ソーダ灰→消石灰
・ハイドロサルファイト→ハイドロハイター
で代替え出来るようです。
「消石灰」はガーデニングコーナー
「ハイドロハイター」はドラッグストア (白色衣類用の漂白剤です。普段漬かってる漂白剤と違うので注意)
私の場合は↑どちらも家にありましたがハイドロコンクとソーダ灰を買って使いました。
基本はハイドロコンクとソーダ灰の購入が良いですね。
下記の2商品がオススメです。
大きくて重たい時は送料の掛らないのでいいですよ。量的にもこの量が良いですね。
ハイドロコンク
ソーダ灰
デメリットの内容が多くなりましたが、こんな作業も楽しかったりします。
面倒だし失敗したくない人は↓の藍染めキットがオススメです。
藍染めキットから始める
大丈夫!藍染めはしてみたい方は藍染めのキットがオススメです。
私自身も急に藍染めしたくなります。
藍の葉の栽培は季節を選びます。
春のパタパタする時期に出来ないけど藍染めのシャツを着て出かけたい!!
クッションカバー 、ショートマフラー の藍染めもすてきですね。
藍染したい方は、見つけたら購入はやめが良いかもですね。
SEIWA 誠和 KONYA-I 紺屋藍 パッケージ 藍染 キット 説明書 付き SWA37001
キットには予め紺屋藍10g と他必要なものが入っています
SEIWA 誠和 KONYA-I 紺屋藍 パッケージ 藍染 キット 説明書 付き SWA37001
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- 紺屋藍10g
- 藍溶解剤125g
- 藍色止め剤20g
- ゴム手袋
- 詳しい説明書(日本語版 / 英語版 / 12種類の技法も掲載)
紺屋藍15g×4袋 と説明書。(下記の④藍溶解剤と⑤藍色止め剤を別に購入する必要があります。)
- 紺屋藍15g×4袋=60g
- 詳しい説明書(日本語版 / 英語版 / 12種類の技法も掲載)
紺屋藍100gのみ (下記の④藍溶解剤と⑤藍色止め剤を別に購入する必要があります。)
上の紺屋藍に別途で必要な溶解剤
⑤色止剤 液状 ミカノール 50cc 綿 麻 レーヨンの色止め用
①紺屋藍10gTシャツ1枚ほどが藍染めでき、必要なものが入ったキットです。
②紺屋藍15g×4袋=60g+④+⑤そろえる必要があります 。
③紺屋藍100g+④+⑤そろえる必要があります。
藍染めのまとめ
藍染めキットのオススメ
藍染めの本のオススメ